林業のサイクルと大坂林業の取り組み
私たちにとって、木々のある風景はなくてはならないもの。その風景をつくるさまざまな苗木や樹木を、北海道の気候や土地に合わせ大切に育てています。
北海道の面積における森林の割合は71%を占め、そのうちの26%が人工林です*。
これらの森林を管理する林業には、苗木を植え、育てて伐って活用し、また植えるというサイクルがあります。私たちは、良質な苗木の安定供給をはじめ、林業が抱える多くの課題にユニークな手法で取り組んでいます。
*林野庁HP都道府県別森林率・人工林率(令和4年3月31日現在)より




伐られた後に植栽することは、林業の持続性を担保するためにとても重要です。しかし、コストや人手不足から造林未済地が生まれるという現状があります。
私たちは、新しい技術の導入や若い労働力の確保を通して、この課題の解決へ向けて乗り出しています。


造林された苗木は、周りの雑草を除いて成長を促すために、数年間草刈りをする必要があります。これは厳しい環境下での地道な作業のため、人手不足などの理由から林業の恒常的な課題となっています。
私たちはこの作業を独自に省力化・スマート化し、改善を図る試みを行なっています。


造林された針葉樹の森の健全な育成のため、森林所有者の意向を踏まえた除伐・間伐を進めています。
広葉樹の森でも同様に、将来の森のイメージを共有しながら森づくりを行なっていきます。また、大径木の正確な伐倒、施設周りの特殊な伐倒など、技術の研鑽にも力を入れています。


伐採された木は、シイタケのホダ木や薪、製材にと余すことなく利用し、付加価値を上げて販売しています。大径木を扱える製材所も取得し、より価値の高い商品を生み出すとともに、関連技術の継承も重視しています。
これらの商品を通して、一般消費者と森林林業者とのつながりの構築を目指します。
[ 大正製材所ウェブサイト ]
苗木生産

造林用苗木FOR AFFORESTATION
裸苗
創業以来、変わらぬ手法で生産し続けている苗木です。
厳正に管理された造林用需給対象樹種の苗木を、2〜5年の歳月をかけて育てています。また、ミズナラなど在来広葉樹も生産しています。

コンテナ苗
2010年より生産を始めた、新しい手法による苗木。コンテナ容器で栽培された苗木は植栽後の活着がよく植栽期間も長い等のメリットがあり、苗木生産の省力化が期待されています。これらメリットを最大限に発揮できるよう、様々な独自の取り組みを行なっています。

緑化用苗木FOR GREEN SPACE
もっとも身近な木々である園芸用の木や街路樹、公園の樹木など、様々な用途向けの苗木を育成しています。北海道に自生する樹種を中心に、風景に彩りを加えるカラーリーフプランツをはじめ、北海道の気候に適した外国樹種も生産。自然景観の再生などに使われる、種子の採種場所や栽培履歴が明確な地域性苗木の生産にも対応しています。
→ 日本植木協会地域性苗木委員会
特殊な生産SPECIAL PRODUCTS
植物を増殖させる方法には、播種、挿し木、接ぎ木、組織培養の4つがあります。
大坂林業では、2000 年代初めより北海道立総合研究機構林業試験場から技術指導をいただき、樹木の組織培養による増殖技術を導入。
この技術は、母樹に負担が少ないのが特長で、個体の少ない希少種や品質を一定に保ちたい果樹の増殖に向いています。
国後陽紅


北海道立総合研究機構林業試験場で作出、2007年に品種登録されたチシマザクラの品種です。一般的なチシマザクラが白っぽい花をつけるのに対して、本品種は濃紅色の花をつけます。樹形は根元から株立ちとなり樹高は2メートル程度にしかならないと思われます。鉢植えで仕立てても開花させることができます。
少花粉シラカバ「のんくしゅん」®︎


北海道の代表的な景観としてシラカバ並木が挙げられます。また、町の木としても多く登録されている身近な樹木です。一方で花粉症の発生源として問題視されることもあります。北海道立総合研究機構で多くの白樺を検索した結果、花粉をつけない、または花粉の少ない白樺系統を見出すことができました。それら系統を組織培養技術を用いて増殖しています。
ヤチヤナギ


湿地に生える落葉小低木。名前はヤナギですが、ヤマモモ科の植物です。清涼感のある香りを持ち、西欧では古くからハーブとして利用されます。北海道でもチーズやビール、化粧品の原料としての利用が広まろうとしています。
アロニア


北米やロシアで広く栽培されているバラ科の小果樹。「黒い実のナナカマド」「ブラックチョークベリー」などと呼ばれることも。耐寒性を有すること、実にはアントシアニンを多く含むなどの特徴から、北海道での栽培が増えてきています。
資料集
DOCUMENTS

苗畑の風景PHOTO GALLERY
山作業の風景PHOTO GALLERY


アクセスACCESS
有限会社 大坂林業
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