緑ある豊かな風景をつくっています
私たちにとって、木々のある風景はなくてはならないもの。
その風景をつくるさまざまな苗木や樹木を、北海道の気候や土地に合わせ大切に育てています。
造林用苗木
FOR AFFORESTATION
北海道の面積のうち71%が森林で、そのうち27%が人工林です(*1)。 これら森林を管理する林業には、苗木を植え、育てて使い(伐り)、また植えるというサイクルがあります。 私たちは、その大切なサイクルの一端を担う造林用の苗木を育てています。
*1 林野庁HP都道府県別森林率・人工林率(平成24年3月31日現在)より
裸苗
創業以来、同じ手法で生産し続けている苗木。主な樹種は、カラマツ、トドマツ、アカエゾマツのほか、グイマツ雑種F1も。 これらは厳正に管理された種子から生産されます。 種まきから、カラマツ類で2年、トドマツ・アカエゾマツで5年以上の時間をかけて造林用の苗木となります。 また、在来樹種のナラ類、カバ類をはじめとした広葉樹の苗木もこの方法で生産しています。
コンテナ苗
硬質樹脂製の特殊なコンテナ容器で育てられた、根鉢付きの苗木。 大坂林業では2010年に試験生産を、そして翌春から本格生産を行なっている、施設栽培型の新しい生産体系です。海外および国内の林業先進地での視察、研究機関との共同研究などを通じて、このコンテナ苗が造林苗木の一生産体系として普及するよう独自の取り組みを行なっています。
緑化用苗木
FOR GREEN SPACE
私たちにとってもっとも身近な木々である園芸用の木や街路樹、公園の樹木など様々な用途向けの苗木を育成しています。 北海道に自生する広葉樹を中心に、風景に彩りを加えるカラーリーフプランツをはじめ、北海道の気候に適した外国樹種も生産しています。また、自然景観の再生などに使われる、種子の採種場所や栽培履歴が明確な地域性苗木の生産にも対応しています。
特殊な生産
SPECIAL PRODUCT
植物を増殖させる方法には、播種、挿し木、接ぎ木、組織培養の4つがあります。
大坂林業では、2000年代初めより北海道立総合研究機構林業試験場から技術指導をいただき、樹木の組織培養による増殖技術を取り入れています。
この技術は、母樹に負担が少ないのが特徴で個体数の少ない希少種や品質を一定に保ちたい果樹の増殖に向いています。
国後陽紅
北海道立総合研究機構林業試験場で作出、2007年に品種登録されたチシマザクラの品種です。 一般的なチシマザクラが白っぽい花をつけるのに対して、本品種は濃紅色の花をつけます。 樹形は根元から株立ちとなり樹高は2 メートル程度にしかならないと思われます。 鉢植えで仕立てても開花させることができます。
少花粉シラカバ
少花粉シラカバの母樹
通常の花粉部分
北海道の代表的な景観としてシラカバ並木が挙げられます。 また、町の木としても多く登録されている身近な樹木です。 一方で花粉症の発生源として問題視されることもあります。 北海道立総合研究機構で多くの白樺を検索した結果、花粉をつけない、または花粉の少ない白樺系統を見出すことができました。 それら系統を組織培養技術を用いて増殖しています。
ヤチヤナギ
湿地に生える落葉小低木。 名前はヤナギですが、ヤマモモ科の植物です。清涼感のある香りを持ち、西欧では古くからハーブとして利用されます。 北海道でもチーズやビール、化粧品の原料としての利用が広まろうとしています。
アロニア
北米やロシアで広く栽培されているバラ科の小果樹。 「黒い実のナナカマド」「ブラックチョークベリー」などと呼ばれることも。 耐寒性を有すること、実にはアントシアニンを多く含むなどの特徴から、北海道での栽培が増えてきています。
資料集
DOCUMENTS
苗畑の風景PHOTO GALLERY
アクセスACCESS
有限会社 大坂林業
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